メーゼントが処方された患者さん・ご家族のみなさまへ

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メーゼントの維持用量の服用中に、
ご注意いただきたいことがあります

維持用量(治療に必要な量)の服用中に注意すべき副作用や、妊娠、服用忘れ時などの対処法をご紹介いたします。

●感染症について

メーゼントの服用中は、血液中のリンパ球数が減少し、細菌やウイルスなどによる「感染症」にかかりやすくなっています。

■対策・注意点

  • リンパ球の状態を知っておくためにも、メーゼントの服用中は、主治医の指示のもと、定期的に血液検査を受けてください。
  • メーゼントの服用中および服用中止後最長3~4週間は、感染症に注意し、風邪などの感染症の症状があらわれたら、主治医に連絡してください。
    発熱、咳・くしゃみ、体がだるい、寒気、喉が痛い、鼻水・鼻づまり など)
  • 水ぼうそうまたは帯状疱疹が疑われる症状があらわれたら、すぐに主治医に連絡してください。
    (赤い発疹、ピリピリした痛み など)
  • 進行性多巣性白質脳症(PML)が疑われる症状があらわれたら、すぐに主治医に連絡してください。
    (考えがまとまらない、物忘れ、手足のまひ、しゃべりにくい など)
  • クリプトコッカス性髄膜炎が疑われる症状があらわれたら、すぐに主治医に連絡してください。
    (発熱、頭痛、吐き気・嘔吐、性格の変化、意識がなくなる など)
  • ワクチン接種を希望される場合は、主治医に相談してください。
    (メーゼントの服用中および服用中止後最低4週間は、不活化ワクチンの接種を避けてください)
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●黄斑浮腫(おうはん ふしゅ)について

メーゼントの服用初期または服用中に、眼の病気である「黄斑浮腫」があらわれることがあります。

★:黄斑浮腫とは
眼の奥にある網膜の中心部の「黄斑」という場所が腫れた状態をいいます。黄斑浮腫になると、霧がかって見えたり、視力が低下するなどの症状があらわれますが、症状がない場合も多くあります

■対策・注意点

  • 黄斑浮腫の初期は症状がない場合が多いため、早期発見のためにも、メーゼントの服用開始3~4ヵ月後に、主治医の指示のもと必ず眼科を受診し、眼底検査を含む眼科検査を受けてください。
  • メーゼントの服用中は、主治医の指示のもと、定期的に眼科検査を受けてください。
  • 眼の症状があらわれた場合は、すぐに主治医に連絡してください。
     
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●肝臓の機能について

メーゼントの服用中に、肝機能に異常があらわれることがあります。

■対策・注意点

  • メーゼントの服用中は、主治医の指示のもと、定期的に肝機能検査を受けてください。
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●女性の方へ ―妊娠について―

動物実験で、メーゼントが胎児に影響を及ぼしたとの報告があります。

■対策・注意点

  • 妊婦または妊娠している可能性のある方は、メーゼントを服用できません
  • メーゼントの服用中および服用中止後「少なくとも10日間」は、胎児に及ぼすリスク(危険)を避けるため、必ず避妊してください。授乳も避けてください。
  • メーゼントの服用中に妊娠が確認された場合は、すぐにメーゼントの服用を中止する必要があります。
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●血圧上昇について

メーゼントの服用中に、血圧が上昇することがあります。

■対策・注意点

  • メーゼントの服用中は、定期的に血圧を測定してください。
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●維持用量服用中に、4日間以上連続して服用し忘れた場合

  • 「4日間以上」連続して服用し忘れた場合は、再び1日目の量(0.25mg錠を1錠)から治療を再開しなければなりませんので、4日間以上は絶対に空けないでください。4日間以上服用し忘れたら、すぐに主治医に連絡してください。
  • 服用し忘れた期間が「3日間以内」の場合は、その日のうちであれば、すぐにその日の分の錠数を服用してください。
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【服用忘れ:3日間以内】その日のうちであれば、すぐにその日の分の錠数を服用 【服用忘れ:4日間以上連続】再び1日目の量から(0.25mg錠を1錠)治療を再開

【監修】
慶應義塾大学 医学部 神経内科 教授
中原 仁 先生