メーゼントが処方された患者さん・ご家族のみなさまへ

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メーゼントの服用に関することなど、治療中にお役立ていただけるQ&Aをご用意いたしました。

お薬のこと

Q. メーゼントを服用しているけど、あまり効いている感じがしないので、止めてもいいですか?

A.

メーゼントの服用を「続ける」ことで、二次性進行型多発性硬化症の進行を緩やかにすることが期待できます。

ただし、この「進行を緩やかにする」という効果は、すぐに実感できるとは限りません。しばらく治療を「続けた」上で、振り返ってみれば、進行が緩やかになっていることに気付くことも珍しくないと思います。

ですので、たとえ今すぐ目に見えるような著明な変化を感じられなかったとしても、治療をあきらめたり、ご自身の判断で止めたりしないでください。

服用方法のこと

Q. メーゼントはいつ服用すればいいですか?

A.

1日1回、毎日できるだけ同じ時間に服用してください。なお、増量期間中については、「朝」に服用してください。

Q. メーゼントはどのように服用すればいいですか?

A.

決められた錠数を、水やぬるま湯で服用してください。

Q. 増量期間中に、メーゼントを服用し忘れてしまいました。どうしたらよいですか?

A.

決して2回分を一度に飲まないでください。

増量期間中に1日でも服用し忘れた場合は、再び1日目の量(0.25mg錠を1錠)から治療を再開しなければなりません。1日でも服用し忘れたら、すぐに主治医に連絡してください。

Q. 維持用量服用中に、メーゼントを服用し忘れてしまいました。どうしたらよいですか?

A.

決して2回分を一度に飲まないでください。
そして、服用し忘れた期間が「3日間以内」か「4日間以上」かで、対応が異なります。

  • 「3日間以内」の場合:その日のうちであれば、すぐにその日の分の錠数を服用してください。
  • 「4日間以上」連続して服用し忘れた場合:再び1日目の量(0.25mg錠を1錠)から治療を再開しなければなりませんので、4日間以上は絶対に空けないでください。4日間以上服用し忘れたら、すぐに主治医に連絡してください。

 

Q. メーゼントはどこに保存すればいいですか?

A.

冷所保存(2~8℃)が必要なお薬のため、「冷蔵庫」で保存してください。

Q. メーゼントの服用を止めてもいいですか?

A.

ご自身の判断でメーゼントを服用するのを止めないでください。

自己判断で服用を止めることで、かえって病気が悪化することもあります。主治医の指示にしたがって、服用をきちんと「続ける」ことが大切です。もし、服用を止めたい理由があるのでしたら、まずは主治医に相談してください。

Q. メーゼントの錠数(服用量)を、自分で調整してもいいですか?

A.

決められた錠数をきちんと服用し、ご自身の判断で調整しないでください。

自己判断で服用量を加減することで、かえって病気が悪化することもあります。主治医の指示にしたがって、服用をきちんと「続ける」ことが大切です。もし、服用量を調整したい理由があるのでしたら、まずは主治医に相談してください。

Q. メーゼントを誤って多く服用してしまいました。どうしたらよいですか?

A.

  • 増量期間中の場合:副作用(徐脈性不整脈など)があらわれるおそれがあるため、直ちに医療機関を受診してください。
  • 維持用量服用中の場合:異常を感じたら、主治医または薬剤師に相談してください。

副作用のこと

Q. メーゼントの増量期間中に、失神やめまい、息切れなどの症状があらわれました。どうしたらよいですか?

A.

メーゼントの服用を始めた初期(服用初期)は「心拍数」が減少することがあるため、それに関連した症状(徐脈性不整脈:失神、めまい、息切れ、ふらつき など)があらわれることがあります。

増量期間中に失神やめまい、息切れなどの症状があらわれた場合は、主治医に連絡してください。

Q. メーゼントの服用中に、自動車の運転をしても大丈夫ですか?

A.

メーゼントの服用を始めた初期(服用初期)は「心拍数」が減少することがあるため、それに関連した症状(徐脈性不整脈:失神、めまい、息切れ、ふらつき など)があらわれることがあります。

したがって、服用初期は、自動車の運転など危険を伴う機械の作業を行う際は注意してください。

Q. メーゼントの服用中に血液検査をした時、リンパ球(白血球の一種)の数が減っていました。これは大丈夫ですか?

A.

メーゼントは、脳や脊髄にある神経のミエリンの損傷に関わっている「リンパ球」の数を減少させて、リンパ球が脳や脊髄に入るのを抑えるお薬です。したがって、メーゼントの服用中は、血液中のリンパ球数が減少することが報告されています。

なお、リンパ球数の減少がどうしても気になる場合は、主治医に相談してください。

※ 社内資料:国際共同第Ⅲ相試験(A2304試験)[承認時評価資料]

Q. メーゼントの服用中に風邪を引きました。どうしたらよいですか?

A.

メーゼントの服用中に風邪などの感染症の症状(発熱、咳・くしゃみ、体がだるい、寒気、喉が痛い、鼻水・鼻づまり など)があらわれたら、主治医に連絡してください。

Q. メーゼントの服用中に、水ぼうそうまたは帯状疱疹が疑われる症状があらわれました。どうしたらよいですか?

A.

赤い発疹やピリピリした痛みなど、水ぼうそうや帯状疱疹が疑われる症状があらわれたら、すぐに主治医に連絡してください。

Q. メーゼントの服用中に、考えがまとまらない、物忘れ、手足のまひ、しゃべりにくい などの症状があらわれました。どうしたらよいですか?

A.

考えがまとまらない、物忘れ、手足のまひ、しゃべりにくい など、進行性多巣性白質脳症(PML)が疑われる症状があらわれたら、すぐに主治医に連絡してください。

Q. ワクチンを接種したいのですが、どうしたらよいですか?

A.

ワクチン接種を希望される場合は、主治医に相談してください。

Q. メーゼントの服用中に、眼の症状(視力低下、霧がかって見える など)があらわれました。どうしたらよいですか?

A.

多発性硬化症の症状の中に眼の症状(視力低下、視野が欠ける など)がありますが、メーゼントの副作用の中にも「黄斑浮腫」という眼の病気があります。黄斑浮腫は、メーゼントの服用初期または服用中にあらわれることがありますので、視力低下や霧がかって見えるなど、眼の症状があらわれた場合は、すぐに主治医に連絡してください。

※:難病情報センター ホームページ (https://www.nanbyou.or.jp/entry/3806

女性の方へ

Q.  メーゼントの服用中ではありますが、子どもが欲しくなりました。どうしたらよいですか?

A.

動物実験で、メーゼントが胎児に影響を及ぼしたとの報告があります。したがって、メーゼントの服用中および服用中止後少なくとも10日間は胎児に及ぼすリスクを避けるため、必ず避妊する必要があります。

妊娠を希望される場合は、主治医に相談してください。現在の治療法の変更を検討する必要があります。

Q.  メーゼントの服用中に妊娠したかもしれません。どうしたらよいですか?

A.

動物実験で、メーゼントが胎児に影響を及ぼしたとの報告があります。したがって、メーゼントの服用中および服用中止後少なくとも10日間は胎児に及ぼすリスクを避けるため、必ず避妊する必要があります。

それでもなお、メーゼントの服用中に妊娠が確認された場合は、ただちにメーゼントの服用を中止する必要がありますので、すぐに主治医に連絡してください。

Q. メーゼントの服用中に授乳してもいいですか?

A.

動物実験で、メーゼントが胎児に影響を及ぼしたとの報告があります。したがって、メーゼントの服用中および服用中止後少なくとも10日間は胎児に及ぼすリスクを避けるため、授乳は避けてください。

【監修】
慶應義塾大学 医学部 神経内科 教授
中原 仁 先生