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治療のこと

Q. 症状が出現した時、それが再発なのか、お薬の副作用なのか、
患者である私に判断できるのでしょうか?

A. 患者さんご自身で判断するのは難しいため、心配な症状が出現した場合は、必ず主治医に連絡して指示を仰いでください。
なお、副作用のほうが緊急な対応が必要な場合(アレルギー症状など)もあるため、注意が必要です。

日本では、多発性硬化症(MS)の再発を防いで進行を抑えるための治療(疾患修飾療法:DMT)として、複数のお薬が使用されています。DMTのお薬にも副作用が報告されていますが、例えば手足のしびれや頭痛などの症状が、再発なのか、お薬の副作用なのかを患者さんが判断するのは非常に難しいと思います。
したがって、何か心配な症状が出現した場合は、必ず主治医に連絡し、受診が必要かどうか指示を仰いでください。

心配な症状が出現した場合、どこに連絡をして誰に相談すればよいのか、事前に主治医と決めておく

症状の出現後、数日間はとりあえず様子を見ていても良いかもしれませんが、数日経っても症状が回復しない場合は、主治医の診察を受けましょう。必要に応じてMRI検査を行い、再発かどうかを判断することになります。

一方、お薬の副作用の場合、特に新しい治療法を導入した直後などは、再発なのか、お薬の副作用なのか、医師でも判断が難しいことがあります。また、副作用には、緊急の対応が必要となるものもあり、特にアレルギー症状に対しては注意が必要ですので、皮疹などの症状が出現したらすぐに主治医にご連絡ください。

緊急時にも迅速に対応できるよう、心配な症状が出現した場合は、どこに連絡をして誰に相談すればよいのかなど、事前に主治医と相談して決めておくと良いでしょう。

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【回答】東北医科薬科大学 医学部 老年神経内科学 教授 中島  一郎 先生