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治療のこと

Q. 子どもがまだ小さく、預け先もないため、入院しにくいです。
ちなみに、どのような状況になると、入院が必要になるのでしょうか?

A. 新しい治療を始める時や急性期治療を行う時に、入院が勧められることがあります。
入院が難しい場合は、主治医にご相談ください。

多発性硬化症(MS)の治療で入院が必要となる場合があるのは、
(1)MSの再発を防いで進行を抑えるための治療を行う際に、入院管理下で初回投与が勧められるお薬を使用する場合
(2)再発時に急性期治療を受ける場合
など、大きく2つのケースが考えられます。

(1)の入院管理下で初回投与が勧められるお薬を使用する場合ですが、使用するお薬の種類によっては、初回投与時や投与中に注意が必要な副作用があることから、短期間の入院を勧める医療機関もあります。

(2)の急性期治療を受ける場合では、ステロイドというお薬を点滴する「ステロイドパルス療法」が主に行われますが、免疫力が低下する可能性も否定できないため、入院での治療を勧める医療機関もあります。
 

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「入院が勧められる」という真の意味を、しっかり考えてほしい

しかし、どうしても入院が難しいという方は、外来通院で対応してもらえる場合もあるかもしれませんので、主治医にご相談ください。

ただし、「入院が勧められる」ということは、それだけ注意が必要な治療、という意味でもあります。したがって、外来で治療する場合は「感染症」などに十分気を付けながら、ご自宅で安静に過ごしていただきたいと思います。


【回答】東北医科薬科大学 医学部 老年神経内科学 教授 中島  一郎 先生