どんな症状がみられるの?
患者さんによって、みられる症状は様々です
多発性硬化症(MS)でみられる症状は、ミエリンが障害(脱髄)されている部位によって異なるため、患者さんによって様々です。
また、同じ患者さんでも、毎回同じ症状が出るとは限りません。比較的よくみられる症状として、以下のようなものがあります。

感覚の障害
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痛みや温度の感覚がにぶくなったり、逆に過敏になる
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しびれ感、ひりひり感などの異常な感覚がある
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顔や手足に、しびれや痛みが発作的に起こる など

眼の障害
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霧がかかったようで見えにくい
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視力が急に低下する
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眼を動かすと眼の奥が痛い
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視野の中心に見えない部分ができる など

精神的な症状
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理解力が低下する
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忘れっぽくなる
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気分が妙に高揚したり、逆にうつっぽくなる など

運動や歩行の障害
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手や足に力が入りにくい
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体の片側が動きにくい
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ふらついて歩きにくい など

排尿や排便、性機能の障害
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尿の回数が頻回になったり、間に合わない
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尿が出にくくなったり、残尿感がある
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便秘が続く
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勃起不全になる など

その他
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ひどく疲れやすい
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発熱、入浴、運動などで体温が上がると、症状が出たり重くなる(ウートフ徴候) など
【総監修】
医療法人セレス さっぽろ神経内科病院
院長 深澤 俊行 先生